新年おめでとうございます。
2年前の2022年秋から取り組んできた「振動モールスによる触覚通信」も、足かけ4年目に入りました。
最初の1年は単におもしろいというだけで、回路をユニバーサル基板の上で組んであーでもないこーでもないと実験を繰り返す日々でした。 作りながら「盲ろう」という今までぜんぜん縁のなかった世界を知り、「ひょっとすると、今やっていることは盲ろう者のコミュニケーションとしても役に立つのかも?」という思いから、おそるおそる盲ろう者団体の門を叩き、話を聞いてもらったりして、自身も書籍やネット情報から盲ろう者に対する理解を少しずつ深めていきました。
昨年は、KiCADを習得してプリント基板を発注し、興味を持ってもらった人には配布できるよう手作りながらアダプターを量産し、全国盲ろう者協会の賛助会員にもなり、協会でデモンストレーションをさせてもらい、秋の全国大会にも出展を認められ、点字の資料をこれまた手作りでたくさん作り準備したのに、台風で大会が中止に。 その代わりハムフェアではあちこちのブースを回ってアダプターを実演し(出展者に対してプレゼンする真逆状態)、おかげでこの取り組みを応援してもらえる何人かのアマチュア無線家の方々に出会うことができました。
今年は、そのみなさんと協力しながら、モールス電信の持つ「希有な特長」を直接盲ろう者に向けて、およびメディアの力をも借りてアマチュア無線界にも、紹介していきたいと思います。
それは、少年期から何となくワケも知らずに楽しんできたモールス電信が、私の中でいったい何であったか?を確かめる「自分探し」の作業なのかも知れません。
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みなさん今年もよろしくお願いいたします。
JK1FNN/Hitch