口先だけの6m&Down(その3)

その2 から続く)

最近、私個人にとってCWコンテストは、半ばこうした実証実験の場と化しています。

ちゃんと競技として参加しているみなさんには、なんだか申し訳ない気もします。 口先電鍵の打鍵スピードは、速くても15WPMぐらい。 コンテストの平均的打鍵速度(22WPMぐらい?)に比べればかなり遅いし、符号も乱れます。

でもコンテストは自局のコールサインを含め高々10文字が取れて打てればいいわけですし、多少ヘタだろうが交信すれば1点もうかりますから、「なんだこの符号は?」と思いながらみなさん私の相手をしてくれる・・・そこに期待(つけ込み?)することにします。

コンテストを使った実証実験は以前、モールス振動アダプタの時にもやっています。 そこでは「相手がどう受信したか?」を知る必要がありましたから、”通知表”の出る「KCJコンテスト」で実証したわけです。

一方今回のテーマは「どう送信したか?」ですので、送信中にモニターをちゃんと聞いていれば自分で分かります。 ですから、1回1回交信をするたびに、「いまの符号、どうだった?」といちいち振り返りをしながら、記録をつけていくことにします。

6m&Downコンテストは日曜日の15時まで。 ブランチを済ませ12時前から50MHzシングルバンドに出始めました。

 

以上のような交信を60局とやってみたわけです。 アゴは疲れたのですが統計はとりました。

1)コンテストナンバー再送(符号の長短が複数個所で不明瞭)3件
2)コンテストナンバー再送(5990M的不明瞭) 2件
3)コンテストナンバー再送(5990M的不明瞭) 1件
4)コンテストナンバー再送(599のが手くずれ) 1件
5)コンテストナンバー再送(0のダッシュ2つが長々点に) 1件
6)コールサイン再送(JK1NN的不明瞭) 4件
7)コールサイン再送(J1FNN的不明瞭) 1件
8)コールサイン再送(JKFNN的不明瞭) 1件
9)スタンバイ時にキーをくわえていたため不要な送信 2件

以上のような振り返り結果となりました。 5)の長点がくっつく現象をのぞくと、他はほぼほぼ各符号先頭の短点絡みの不明瞭さにあるといって良いでしょう。 特に私のコールサインでは「F= ・・ー・」のはじめの2短点がくっついて「R= ・ー・」になってしまうのが目立ちました。 「F」の前に「1」の長点4連続がある分、どうしても直後の短点を速めにたたく傾向があり、符号が乱れてしまうのかもしれません。
打鍵速度は15WPMぐらいだったと思いますが、終了時刻間際とか雰囲気におされて少し速めに打ったこともありました。

いずれにしてもこの「口先電鍵」は、打鍵速度を15WPM以下にすれば、十分実用になると思います。

これ以上速く打てなかったのは、「アゴの動きの持続可能性」もありますが、素材のセリアのプラフォークの柔らかさ(戻りの遅さ)も関係していると思います。 もっと硬ければ早打ちできそうでしたが、アゴが疲れて3時間の参戦も無理だったでしょう。 そういう意味では、セリアさんいいかんじのフォークを作ってくれたと思います。
(え? ウチら何もそんな用のためにフォークつくってねーよ って? まあそう言わず今後ともよろしくお願いします)

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