最近、仕事場からの帰りのバスで、盲導犬を連れた視覚障がい者の方と一緒になることが度々あります。
その人はいつも降車ドアのすぐ横に座っていて、盲導犬はその人の前の床に座っています。 よそ見して奥に行こうとする誰かがその盲導犬の前足とか尻尾を踏んでしまいそうな気もしますが、乗り合わせる方も盲導犬くんの方も勝手が分かっているかのごとく静かに乗っています。
そして床に座っていて景色は見えないはずなのに、カーブの感覚なのか匂いなのか、終点の駅に近づくとそれを感じて、盲導犬くんはにわかに立ち上がり、着くや否やご主人を促して最初に降りるのです。 犬も訓練でこれほどまで賢くなれるのか、と感心しました。 そして運転手さんはというと、降車場では縁石一杯に幅寄せ、他の乗客も我先には降りずひと呼吸‥‥毎日このバスでは繰り返されている光景なのかも知れませんが、なかなか見応え(?)のある5分間でした。