アマチュア無線の世界では、だいたいどの週末でも「コンテスト」が行われています。 多くの局と交信して点数を競うもので、当然いいアンテナを持っている人が寝ずに頑張れば多くの局と交信でき、高得点が得られます。
そういう環境的アドバンテージの差は考慮されないで(唯一送信出力で部門は分けますが)総得点だけで順位が決まるので、正直コンテスト参加者全員が優勝を狙っているとは思えません。
「参加することに意義がある」オリンピック精神みたいなところもあるかも知れませんが、単に「その日に無線に出れば、たくさんの局と交信できる」ことも大きいです。
私も「モールス振動コンバーター」を作ったので、これが実用になるのか評価する必要があります。 そして、それにちょうどいいコンテストが巡ってきました。
私も所属している、全国CW同好会(KCJ)が主催している「KCJコンテスト」です。 参加部門が電信(CW)のみで行われるコンテストとしては国内最大級になります。
このコンテストの特徴は、参加者全員の「通知簿」が出る、という点です。要は、相手のコールサインなどを取り違えて受信してしまう「ミス」などを数えて、順位とともに公表されてしまう(?)のです。 交信内容に関する問題を数値化するわけで、相手が居る話ですから一概に数字が多いからといってその人の電信の技量が劣っているというワケではありません。 でも少ないに越したことはないわけです。
そして、何点稼げるかわかりませんが、その「通知簿」がだいたい同じ点数の人たちと大差なければ、「このモールス振動コンバーターは、耳で聴くのと大差ない了解度で振動受信に使える」という結論を得られるわけです。
それには、まず耳受信を封じる必要があります。 そして少なくとも無線機の前に座っている間は、視聴覚に頼らないで一切の運用を行うようにしてみたいと思います。
さあこんな感じで参戦です。 ちなみにこのコンテストは、相手からもらった情報を受信ミスすると、相手にも点数が入りません。 ちょっとプレッシャーがかかります。