私は、いままで「盲ろう者(=視覚と聴覚の両方に障がいのある人)」 との接点は全くありませんでした。
あるとき、スマホの「着信バイブ」を、特定の相手だけモールス符号にしておくと、運転中など目も耳が使えない場合に便利なことに気づきました。
(この辺のスマホの操作については、こちらの動画をごらん下さい)
簡単な単語をゆっくり打っておけば、胸ポケットに入っていても、ズボンのポケットに入っていてもちゃんと違う符号は判別できます。 モールスを理解しない人でも、リズムとしてなら十分感じ分けることはできそうです。
足の指でもやってみました。 手の指ほど鋭敏ではなさそうですが、多少早く打っても指に近い感じで読み取れます。
なーんだ、モールスって身体のどこでも受信できるじゃん。
この、言われれば当り前のことに気づいたのが、2022年の秋でした。
「モールス電信は、単純だけどなんだか奥が深い・・・」
電信は世界初の電気通信なわけですから、当時はハードウエアとかソフトウエアとかそんな呑気なこと言ってる場合ではなくて、「シンプルでいいから、とにかくコミュニケーションをするぞ!」ということだったんでしょうね。
もう何やかれこれ電鍵というものを、無線を始める前から買って今年で50年です。 なんで好きなのか分かりませんでしたが、おそらくその辺のところ・・・・つまり電信は
「その生い立ちから結果的にユニバーサルデザインになっている」
そんなDNAに惹かれたんだと思います。