~キッチンタイマーから電動へ~
にわとりさんのぜんまいローテーターは、惜しくも実用には至りませんでしたが、
作りながら考えたことはその後の製作のコンセプトになりました。
それは、
①アンテナの指向性は、低軌道衛星の場合それほど必要なものでない
②したがって、追尾も常時ドンピシャである必要もない
③そうすると回すアンテナは軽いから、ゼンマイとまではいかなくても超小型のモーターの間欠動作でイケるのでは?
ということです。
まず動力源である「モーター」を探してみます。
小型モーターといえば古来マブチモーターと相場は決まっています。
最近買ってまだあまり使いこなせていない、秋月電子のラズパイセットに付いていたタミヤのギアボックスとか使えそうだと俎上に載せてみるのですが、
何せ衛星追尾の回転数は0.03rpm。
かたやマブチモーターは低速モノでも1500rpm位あるので、減速比は1/50000にもなってしまいます。
できなくもなさそうですが、何だか「にわとりさん」に比べると大段取りです。
そんなある日、Amazonで「減速機付きで5rpm(毎分5回転)」というモーターを見つけました。
uxcellの製品で、ドアミラーなどの電装品用のようです。
しかも直径たったの10mm!
これはかなりの光明かも? とりあえず1コ購入。
さて、手に入れたuxcellの超小型減速機付きモーターですが、使用電圧は3Vです。
3Vといえば乾電池2本か・・・ということで、別の用事でアキバの千石電商に行ったときに探したら、
こんな細長い電池ボックスがありました。
ふつうは並列に2本のケースなのに・・・変わってるのでこれもとりあえず2つ購入。
実はこれを2つ買ったのが後でさいわいします。
→次のページへ(衛星用VP20ローテーターの製作 ~その2)
→由木東空中線研究所 目次へ戻る