衛星用VPローテーターの製作(2)

~パイプの王道は、無線の邪道~


今回考案したのは、
「ローテーターのメカ一式を、VP管の中に収納する」ことです。


ビニルパイプは、アマチュア無線の手作りアンテナでは定番品です。

  ワイヤーアンテナや八木アンテナのローディングコイル・・・・、
  6mヘンテナの水平支持材・・・・、
  キュービカルクワッドのスプレッダ・・・・

自分でもこの格安で加工がしやすく、そこそこ耐久性のある素材にはずいぶんとお世話になりました。

しかしそのどれにも共通していることは、
「パイプ本来の機能である、『中に何かを通す』という使い方は決してしなかった」ということです。


「表面を使うか、構造材として使う」 それがアマチュア無線での「塩ビパイプの王道」でした。
電気を扱うアマチュア無線界では、もはや宿命として「水は天敵」です。
したがって塩ビパイプを本来の「水を通すもの」として扱うことはありません。

   

この世に生を受け、ホームセンターの店頭で、「水が必要な人間様の役に立とう」と
まっとうな志を胸に健気に並ぶパイプたち。 (パイプって、どっからどこまでが胸だ?)

しかしひとたびアマチュア無線家の掌中に落ちてしまったパイプは、その志と裏腹に、
目的外使用で穴を開けられ、切り刻まれ、あるいは銅線でがんじがらめ・・・・

私は、今まで50年近くもそういった仕打ちを彼らに与えてきたのです。

パイプだけではありません、釣り竿もそうです。
もう2、30本もグラス竿を買ったでしょうか・・・・その1本たりとも糸をつけて水面に垂らしたことはありません。


・・・・というわけで、今回はそれら不埒な悪行三昧の懺悔も込めて、
パイプの中に通す苦行を修めることにします。・・・・
果たして無事成就するでしょうか?




モーターと電池を並べてみました。 

どうやら最大径は15mmぐらい・・・ちょっと余裕を見てVP20に入れて、
車のリア基台につけて回せるかな?・・・・
そんなイメージに収束してきました。

なおニッケル水素銀電池は写真では2本ですが、あとで組む制御回路が5V標準なのと、
写真の緑色のマイクロスイッチを使って、回転角を180°までで止めるリミットスイッチを組む関係上、
電源供給線にダイオードが入って0.7Vの電圧降下を起こすため、
実際は4本で4.8Vにします。



ユニバーサル基板に切り替えリレーのG5Vを載せても内径20mmに何とか納まりそうです。
地下鉄のトンネル並みの余地の無さです。



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