(FBなケーブルには注意!)
いつも週末の夜は、衛星で1つ2つ交信してからJQ1YLKのオンエア・ミーティングというパターンなので、
衛星で使ったアンテナをそのまま、ということが多いです。
最近、どうも衛星で呼んでも取ってもらえない・・・・ビーコンはそこそこ聞こえるけれど、じゃアップリンクの方かな?
後で直そうとそのままOAMに出たところ、ローカル各局から
「FNN今日は何かとても波が弱いヨー?」 「えっ?」
あわてて別のGPに替えましたが、どうもアンテナ系がどこか不調のようです。
次の日。
アンテナ自体は最近新調したGPなので、たぶんここしか不具合はないだろうと、屋外のデュプレクサーを入れた防水ボックスとアンテナをつなぐ同軸を取り外してみました。
てっきりコネクタが最近の雨で水没しているんだろうと思ったらそうでもない。
コネクタはN形。 ケーブルは5D-FBケーブル。
かつてM形の外被シールドの編線のハンダ不良でけっこう泣いたことが多かったので、高い周波数では外被線のハンダ付けがないN形を多用しています。
もしやと思って芯線の方を見てみたら・・・・あっ!
キレイにコンタクト(針の接点)が抜けてしまいました・・・・
しかも、同軸の芯線にはちっともハンダが乗っていない・・・・。
ハンダを流し込むコンタクトの横穴はキレイに埋まっている(ように見える)、絵に描いたようなイモハンダでした。
はて原因は?
芯線はいつも絶縁体が溶けないように20Wのハンダごてを使っています。
(一方、M形コネクタの編み線はいつも60Wで一気につけています)
おそらくですが、FBケーブルは絶縁体がポリスチレンで5D2Vよりも熱に弱い、それとN形のコンタクトだがら小さいし、20Wのコテでもすぐ付くだろ、とナメていたんだろうと思います。
ところが、FBケーブルの芯線径は1.8mm、普通の5D2Vが1.4mmなので断面積で1.7倍違います。
それだけ温まりにくい、ということだったんですが・・・・見落としていました。
他のN形コネクタも見てみないといけませんが、とりあえずここは芯線側に念のためフラックスを塗り予備ハンダを引いてから再溶着しました。
普通のケーブルから取り替えるだけでロスが少ないFBなケーブルですが、やはりそれなりの扱いをしてやらないと思わぬ落とし穴があります。
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