=2エレクロス八木アンテナの半自動?追尾化の実験=
さて、問題はまだまだあります。
(2)どっちに回すか?
アマチュア衛星は静止衛星ではないので、毎回出方が違います。 軌道によって東西南北どこからでも出ます。
地平線スレスレを這うように飛ぶこともあれば、真上を通って反対側に沈むものまでいろいろです。
とはいうものの、地球の周りをほぼ円に近い軌道で回っているので、最大仰角とその時の方位さえわかれば、
おおよそのセットはすることができます。
これは、静止した天体写真を撮るときに使う「赤道儀」と同じようなもので、カメラ(=アンテナ)の回転軸を、
星の日周運動の軸に合わせておけばブレない理屈です。
(たまに星の写真も撮りますが、赤道儀まではもっていません。。。)
そして、どうせ2エレですから、ビームは甘々ユルユル、方角が衛星から30度やそこいらズレても問題ありません。
ここでは、カメラ用の雲台を用意しておけば大丈夫そうです。
ではそれ以外に何が問題か?というと、それは衛星の飛ぶ向きです。
日本付近を北上してくる衛星が居たとして、それが自分の居る位置より東を通れば右→左へと動きますが、
ちょっと西を通ると逆に左→右になります。
しかし残念ながら、逆回転するキッチンタイマーなんぞ売ってはいません。
ここは少々アクロバティックな解決を図らねばなりません。
(つづく)
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